今日4月8日は「花まつり」です。降誕会(ごうたんえ)、潅仏会(かんぶつえ)などとも言われるお釈迦さまの誕生日です。
昔も昔、4月8日にお釈迦さまはお産まれになったです。
昔も昔、二千五百年前とも、三千年前ともいわれる遠い昔のおはなし。インドの北に釈迦族の国がありました。そこには浄飯王とその王妃摩耶夫人という方がいらっしゃいました。ある夜のこと、その王妃摩耶夫人の夢のなかに、6つの牙を持つ白い象が現れ、体の中に入っていったそうです。不思議に思い王と王妃は占い師に尋ねると、白い象は高貴な象徴。まさにこの夢はお世継ぎが生まれる吉報だとか。これはめでたいと王も王妃もお喜びになり、それから間もなくその夢のお告げ通り摩耶夫人は懐妊しました。
その後摩耶夫人は出産のために里帰りすることになりました。里帰りの途中、摩耶夫人一行はルンビニの園という場所でお休みになったそうです。春うららかなその日、ルンビニ園では花が咲き匂う中、摩耶夫人がふと木に咲いた花を取ろうと右手を挙げたとき、摩耶夫人のその右の脇から、子供がお産まれになりました。
生まれ落ちたその赤ん坊は、生まれたばかりだというのに、スクリと立ち上がり、自分の周りをぐるりと見渡すと、歩き出しました。そして、7歩足を進めた所で、右手で天を、左手で地を指さし、高らかに
「天上天下唯我独尊」
とおっしゃいました。
気がつくと、その周りにはあの夢で見た白い象を筆頭に無数の動物たちが集い、天には龍が踊り甘い雨を降らせ始めましたそうです。
これがお釈迦さまの誕生のお話です。昔も昔、4月8日の今日、お釈迦さまがお産まれになられ、この世にお出ましになられました。
右脇から生まれたってマジカヨ…